Meta広告:Advanced+ショッピングキャンペーンとは
2024.03.18
世界的に機械学習やAIを活用した業務効率化に注目が集まっていますが、Webマーケティングの業界も例外ではありません。
今回ご紹介するMetaの「Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)」は、2022年10月にMetaからリリースされたMeta広告の配信自動化システムです。
この記事ではASCの特徴とメリット、そして利用時の注意点について解説します。
ASCの特徴
ASCを使う際、設定するのは広告を配信する国と予算、配信期間、クリエイティブの4つのみです。
配信面(Facebook、Instagram、Messengerなど)やターゲット(年齢や性別、居住地など)、配信するクリエイティブはAIが勝手に選択し、配信してくれます。
その配信結果をもとに機械学習が進み、最適なクリエイティブの組み合わせやターゲットを特定します。 これまで人力で行っていた作業を削減しつつ、高いパフォーマンスを期待できるという点で近年注目されています。
メリット
最大150本のクリエイティブを同時に入稿できる
これまで人力で行われていたクリエイティブの精査ですが、ASCではAIがその業務を担うため、人力に比べて同時に精査できるクリエイティブの本数が格段に増えます。
具体的には、従来のショッピングキャンペーンでは1広告セット当たりの推奨クリエイティブ本数が3~4本なのに対し、ASCでは1キャンペーン内で最大150本のクリエイティブの入稿が可能です。
150本のクリエイティブを精査するのは人力ではかなりの時間を要するかと思いますが、機械学習を活用することで効率良く勝ちクリエイティブを見つけることができます。
1キャンペーン内で新規ターゲットと既存ターゲットの両方に広告配信できる
ASCでは新規ユーザーと既存ユーザーを1つのキャンペーン内でターゲティングできます。これにより、キャンペーン管理の効率が向上し、担当者の負担や時間のロスを削減することができます。 さらにASC内で広告グループを複数設定する必要がないため、機械学習が進むスピードも上がるというメリットもあります。
注意点
・クリエイティブの質が成果に直結する
機械学習により、今までより多くのユーザーにリーチできたとしても、クリエイティブの質が低ければCVは取れません。また、機械学習によって勝ちクリエイティブを見つけても、それは入稿したクリエイティブの中での勝ちクリエイティブであって、入稿したクリエイティブの質がすべて「中」であればAIは「中の上」のクリエイティブを特定することしかできません。
結論
ASCは効果的な広告配信を可能にする強力なツールです。しかしながら、ASCを最大限に活用するためには、クリエイティブのデザインやコピーなど、人の手によって行われる業務の質が重要です。機械学習に頼るのではなく、機械学習によって生み出された空白の時間を活用し、人間にしかできない業務の質を改善していくことがASCだけでなく、機械学習を利用するうえで大切だと思います。
この記事を書いた人
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新宿でWeb広告全般の運用代行をしているFiveの編集部です!
実際の広告運用で得た知見を基に、Google広告やInstagram広告といった各媒体の最新情報やプロの運用担当が書いたノウハウを発信します。