「インテントマッチ」とは?部分一致から改称した理由と注意点を説明【2024年7月・リスティング広告】
2024.07.12
リスティング広告とは、Google・Yahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果の画面に表示されるテキスト型の広告のことで、「検索連動型広告」とも呼ばれます。
リスティング広告はユーザーの検索したキーワードの検索結果画面に広告が表示できるため、ニーズの高い見込み顧客に対してアプローチするのに非常に有用な広告です。
そして、リスティング広告には非常に重要な「マッチタイプ」の設定があり、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類があります。
2024年7月にマッチタイプの「部分一致」が「インテントマッチ」へと改称されたのですが、その背景と注意点などについて本記事では説明します。
マッチタイプとは
そもそもマッチタイプとは何なのかという事なのですが、とてもざっくりいうと「広告の表示範囲を調整するための設定」になります。
例として「一人旅 温泉」という単語をマッチタイプ別でどのようなときに出るかを表でしますとこのようになります。
マッチタイプ | 広告表示対象 | 説明 |
完全一致 | 一人旅 温泉 | 登録したキーワードと完全に一致する検索語句の場合にのみ広告が表示。 ※媒体側が一致すると認識した類似パターンなどは含む。 |
フレーズ一致 | 一人旅 温泉 ひとり旅 温泉 おすすめ | 登録したキーワードと同じ同じ内容を含む場合に広告が表示。 |
部分一致 | 一人旅 温泉 ひとり旅 温泉 おすすめ 温泉旅行 一人 温泉 おすすめ | 登録したキーワードに関連性が高いと判断された場合に広告が表示。 ※ユーザーの過去の検索内容やユーザーのシグナルなども考慮される |
部分一致>フレーズ一致>完全一致の順に一つの登録したキーワードがリーチできる範囲は広がっていき、予算や目的などに応じてこのマッチタイプを使い分ける事がリスティング広告では重要です。
なぜ「インテントマッチ」に
「部分一致」が「インテントマッチ」に変更された理由としては、Think with Googleで下記のように記載されています。
これまで部分一致については、精度の低さや広告効率が悪化してしまうことへの懸念を指摘する声があったのも事実です。しかし近年、Google AI や言語モデルの進化に伴い、その精度は飛躍的に向上してきました。機能の開発から 20 年以上が経った現在、部分一致という名称は、もはや実態を正確に表すものではなくなっています。
そこで Google Japan では、2024 年 7 月から、生活者や企業のインテント(意図)を捉えるという機能の本質に合わせてマッチタイプの名称を「部分一致」から「インテント マッチ」へと変更することを決めました。
「部分一致」という表現ではそのマッチタイプの性質を捉えきれなくなってしまった為に今回の改称は行われたようですね。
Google公式のマッチタイプイメージ画像も下記のように既に変更されています。
運用上の変更点
Google・Yahoo!共に今回の改称はリリースされていますが、実運用上での変更点は特にありません。
あくまで呼称が変わるという認識で大丈夫なようです。
運用上の注意点
細かい部分になりますが、下記については注意です。
・除外キーワードの設定の呼称は継続して「部分一致」
除外キーワードと検索キーワードではマッチタイプに対する動作が異なる為、除外キーワードに関しては今までと変わらず「部分一致」のままになります。
・管理画面やレポートでのマッチタイプの名称変更
レポート出力時に一気に名称が変わってしまって混乱しないように特に注意しましょう。
Yahoo!については既に日程の案内がでているため紹介します。
※日程は変更になる場合があります。
- 広告管理ツール:2024年7月16日(火)より順次変更し、2024年8月1日(木)に変更完了
※パフォーマンスレポートは2024年8月1日(木)に変更 - キャンペーンエディター、検索広告 API、Yahoo!広告 スクリプト:2024年8月1日(木)
Googleについても明確な記載が見当たりませんでしたがタイミングで変更になると思うのでご注意ください。
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この記事を書いた人
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