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【2025年最新版】X広告(Twitter広告)とは?種類、費用、メリットを徹底解説

2025.07.10



最終更新日:2025年9月30日
X広告(Twitter広告)とは?種類や仕組み、費用を徹底解説

X広告(Twitter広告)は、リアルタイム性と高い拡散力を持つプラットフォームX上で展開される広告サービスです。

本記事では、X広告の基礎知識から、多様な広告フォーマットの種類、費用の仕組み、そして具体的なメリットや効果的な運用方法に至るまで、網羅的に解説します。

企業のマーケティング担当者や広告運用者が、X広告の出稿を検討したり、運用成果を改善したりする上で必要な情報を詳しく紹介していきます。


X広告(Twitter広告)とは?

X広告とは、SNSプラットフォームであるX(Twitter)上に配信できる広告のことです。

ユーザーのタイムラインや検索結果、プロフィールページなどに表示されます。

X広告の最大の特徴は、Xが持つ「リアルタイム性」と「拡散力」をマーケティングに活用できる点にあります。

ユーザーによる「いいね」や「リポスト(旧リツイート)」を通じて、広告がオーガニックな情報と同様に拡散されることで、想定以上のリーチを獲得できる可能性があります。

この特性を活かし、新商品の認知拡大からウェブサイトへの誘導、コンバージョン獲得まで、幅広いビジネス目標の達成に利用されています。

X広告(Twitter広告)とは?

X広告のフォーマットの種類

X広告には、キャンペーンの目的に応じて選択できる多様な広告フォーマットが用意されています。

プロモーションの目的に合わせて最適なフォーマットを選ぶことで、ユーザーへの訴求力を高め、広告効果の最大化を図ることが可能です。

主要なフォーマットには、通常の投稿と同じ形式で表示されるプロモ広告や、動画コンテンツと連携するAmplify広告などがあり、それぞれに異なる特徴と役割が存在します。


プロモ広告

プロモ広告は、X広告の最も基本的なフォーマットの一つです。

ユーザーのタイムラインや検索結果、特定のプロフィールのツイート返信欄などに「プロモーション」というラベル付きで表示されます。

通常の投稿とほぼ同じ形式であるため、ユーザーの閲覧体験を妨げることなく、自然な形で情報を届けることが可能です。

画像や動画、テキストなど様々なクリエイティブに対応しており、ユーザーは「いいね」や「リポスト」、「返信」といったアクションを行えます。

これらのエンゲージメントによって二次的な情報拡散が期待できる点が、プロモ広告の大きな強みです。


Amplify広告

Amplify広告は、Xが提携する報道機関やスポーツ団体など、200社以上の優良なパブリッシャーが配信する動画コンテンツの本編再生前(プレロール)や、再生中に表示される動画広告です。

信頼性の高いコンテンツと共に配信されるため、ブランドセーフティが確保された環境でユーザーにアプローチできます。

広告主は、配信されるコンテンツのカテゴリーを指定することで、自社のブランドイメージやターゲット層と親和性の高い動画とセットでX広告を配信することが可能です。

これにより、ブランドの信頼性を高めながら、効果的なメッセージの伝達が期待できます。


ライブ広告

ライブ広告は、Xのライブ配信機能「Xライブ」を活用した広告フォーマットです。

イベントの生中継や商品発表会などのライブ配信自体をプロモーションし、より多くの視聴者を集めることができます。

また、ライブ配信の開始前にプレロール動画広告を挿入することも可能です。

リアルタイムでのやり取りを通じて、ユーザーとのエンゲージメントを深め、臨場感のあるブランド体験を提供します。

瞬間的な話題性を創出し、視聴者の高い関心を惹きつけることができるため、特にイベント系のプロモーションと相性が良いX広告です。


テイクオーバー広告

テイクオーバー広告は、Xのプラットフォーム上で最も目立つ広告枠を、一定期間独占的に買い取ることができるプレミアムなX広告フォーマットです。

ユーザーが最初にタイムラインを開いた際に表示される「タイムラインテイクオーバー」や、「話題を検索」タブの最上部に表示される「トレンドテイクオーバー」などがあります。

短期間で圧倒的なリーチとインプレッションを獲得できるため、新商品のローンチや大規模なキャンペーン告知など、最大限のインパクトを与えたい場合に非常に効果的です。

大規模な認知獲得を目的とする際に最適な選択肢となります。


ダイナミック商品広告

ダイナミック商品広告は、ユーザー一人ひとりの興味関心や行動履歴に合わせて、関連性の高い商品を自動的に表示する広告フォーマットです。

事前に商品カタログデータをアップロードしておくことで、ユーザーがウェブサイトで閲覧した商品や、関連商品をタイムライン上に表示させます。

特にECサイトや多品目を扱う小売業において、リターゲティング施策として高い効果を発揮します。

パーソナライズされた広告を配信することで、ユーザーの購買意欲を刺激し、コンバージョンへと繋げやすくする広告です。


フォロワー獲得広告

フォロワー獲得広告は、かつてXアカウントのフォロワー増加を主な目的として提供されていたX広告のフォーマットです。

この広告は、タイムライン上におすすめのアカウントとして表示され、ユーザーに自社アカウントのフォローを直接的に促す機能を持っていました。

アカウントの認知度向上や、継続的な情報発信の受け手を増やすために活用されていましたが、2023年8月をもってサービスの提供は終了しています。

現在は、エンゲージメントキャンペーンなどを活用して、間接的にフォロワー増加を目指す運用が主流です。


カスタム機能

X広告の「カスタム機能」は、ブランド独自のユニークな広告体験を提供するソリューションです。

現在、「カンバセーションボタン」と「投票」の2種類があります。

「カンバセーションボタン」は、画像または動画付きのツイートに最大4つの選択肢ボタンを設置できる機能です。

ユーザーがボタンをタップすると、あらかじめ設定されたハッシュタグを含むツイート作成画面が自動的に表示され、ユーザーは簡単にキャンペーンに参加できます。

この機能は、以前は「カンバセーショナルカード」という名称でしたが、機能のリニューアルを経て現在の名称になりました。

「投票」は、キャンペーンテーマに沿ったクイズや投票機能を設置することで、ユーザーの参加意欲を高め、ブランド認知度向上に繋げます。

ユーザーの回答や投票結果を分析することで、ターゲット層の興味関心を把握し、今後のマーケティング戦略に役立てることができます。

これらのX広告の機能は、ユーザーの参加を促し、インタラクティブなコミュニケーションを生み出すことで、キャンペーンの話題性を高めます。

他社との差別化を図り、記憶に残るブランド体験を創出する際に有効なX広告の手法です。


ブランド機能

ブランド機能は、ユーザーとのエンゲージメントを通じて、ブランド認知度や好意度の向上を目的とした機能群です。

例えば、タイムライン上でユーザーに質問を投げかける「ポーリング(アンケート機能)」は、手軽に参加できるため高いエンゲージメント率が期待でき、ユーザーインサイトの収集にも役立ちます。

これらの機能は広告色を抑えつつ、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを活性化させる効果があります。

ブランドメッセージを自然な形で伝え、ユーザーとの関係性を構築していく上で重要な役割を果たします。


X広告のメリットと特徴

X広告は、他のSNS広告にはない独自のメリットと特徴を備えています。

その中でも特筆すべきは、リポスト機能がもたらす圧倒的な情報拡散力、幅広いユーザーへのリーチ、そしてXならではの詳細なターゲティング精度です。

これらの強みを理解し活用することで、企業のマーケティング目標達成に大きく貢献します。
ここでは、X広告がビジネスにもたらす具体的な利点について詳しく見ていきます。


情報拡散力の高さ

X広告の最大のメリットは、その卓越した情報拡散力にあります。

ユーザーが広告に対して「いいね」や「リポスト」といったアクションを行うと、そのフォロワーのタイムラインにも情報が広がります。

この二次拡散は広告費をかけずに行われるため、ユーザーの共感を呼ぶクリエイティブであれば、費用対効果が非常に高くなる可能性があります。

特に話題性の高いキャンペーンや共感を呼びやすいコンテンツは、爆発的に拡散されることも少なくありません。

このバイラル効果は、短期間で広範な認知を獲得したい場合にX広告が強力なツールとなる理由です。


幅広いユーザーへのリーチ

Xは年代、性別、興味関心を問わず幅広い層のユーザーに利用されているプラットフォームです。

この多様なユーザーベースにより、X広告は様々な商材やサービスのターゲット層にアプローチすることが可能です。

若年層向けのトレンド商品から、特定の趣味を持つニッチな層、さらにはビジネス関連の情報を求める層まで、ターゲティング次第で狙ったオーディエンスに広告を届けられます。

まだ自社の商品やサービスを知らない潜在顧客層に対しても効果的にリーチを広げることができる点はX広告の大きな魅力と言えます。


詳細なターゲット設定が可能

X広告では、精度の高い詳細なターゲティング設定が可能です。

年齢、性別、地域、言語といった基本的なデモグラフィック情報はもちろんのこと、ユーザーが投稿で使用するキーワードや、フォローしているアカウント、興味関心のあるトピックなどを基にしたターゲティングが行えます。

例えば、競合他社のアカウントのフォロワーや、特定の商品名について言及しているユーザーに絞って広告を配信することもできます。

これにより、広告メッセージと関連性の高いユーザー層へ効率的にアプローチし、無駄な広告費を抑えながら高い効果を目指せます。


X広告と相性の良い商材やサービス

X広告は、そのプラットフォームの特性から、特に相性の良い商材やサービスが存在します。

リアルタイム性が高く、情報が瞬時に広がるため、新商品の発売や期間限定のセール情報、イベントの告知など、鮮度が重要なプロモーションに適しています。

また、アプリやゲーム、ECサイト、コスメ、食品といったBtoC向けの商材は、口コミやレビューが拡散しやすいため高い効果が期待できます。

さらに、BtoBサービスであっても、特定の業界キーワードや関連する著名なアカウントのフォロワーをターゲティングすることで、専門性の高い層に的確にアプローチすることが可能です。

このように、X広告は幅広いカテゴリーで活用できます。


X広告のクリエイティブの種類

X広告では、キャンペーンの目的や伝えたいメッセージに応じて、様々な種類のクリエイティブを使い分けることができます。

静止画でシンプルに訴求する画像広告から、動きと音で惹きつける動画広告、複数のコンテンツを見せられるカルーセル広告まで、表現方法は多岐にわたります。

これらのクリエイティブ形式を戦略的に選択し、組み合わせることで、ユーザーの注意を引きつけ、広告効果を最大化させることが求められます。


画像広告

画像広告は、1枚の静止画を用いて商品やサービスを視覚的にアピールする、X広告の基本的なクリエイティブ形式です。

タイムライン上でユーザーの目を引き、ブランドの世界観や商品の魅力を直感的に伝える力があります。

テキストだけでは表現しきれないイメージを効果的に訴求できるため、ブランディング目的のキャンペーンや、デザイン性の高い商品のプロモーションに特に適しています。

制作コストを比較的抑えやすく、手軽に始められる点も特徴の一つです。

シンプルながらもインパクトのあるビジュアルを用いることで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。


動画広告

動画広告は音声と動きを伴うことでユーザーの注意を引きつけ、画像やテキストよりも多くの情報を伝えられるクリエイティブ形式です。

タイムライン上で自動再生されるため、スクロールするユーザーの目に留まりやすく、高いエンゲージメントが期待できます。

商品の使用方法をデモンストレーションしたり、ブランドストーリーを伝えたりするのに非常に効果的です。

動画の長さに応じて様々なメッセージを盛り込むことができ、ユーザーの感情に訴えかけることで、深いブランド理解や共感を促進します。

X広告の中でも特に訴求力の高いフォーマットと言えます。


カルーセル広告

カルーセル広告は、複数の画像や動画を一枚の広告枠にまとめ、ユーザーが左右にスワイプして閲覧できるフォーマットです。

この広告は、最大6つのカードで構成され、それぞれのカードに異なる見出し、説明文、リンク先を設定できます。

複数の商品を一度に紹介したり、一つの商品の特徴を多角的に見せたり、あるいはストーリー仕立てでブランドの世界観を伝えたりと、多様な表現が可能です。

ユーザーが能動的に操作することで広告への関与度が高まり、情報量の多いプロモーションを効果的に展開できる点が大きなメリットです。


テキスト広告

テキスト広告は、画像や動画といったビジュアル要素を含まず、文章のみで構成される最もシンプルな広告のクリエイティブです。

通常の投稿と見た目が酷似しているため、タイムラインに自然に溶け込み、ユーザーに広告として意識されにくいという特徴があります。

このため、広告色が強いと敬遠されがちな商材や、信頼性が重視されるサービスのプロモーションに適しています。

キャッチーなコピーや、ユーザーの興味を引く問いかけなど、テキストの力だけで訴求する必要があるため、コピーライティングの技術が重要になります。


バーティカルビデオ広告

バーティカルビデオ広告は、スマートフォンの縦型全画面表示に最適化された動画広告フォーマットです。

ユーザーがスマートフォンを普段通り縦に持ったまま、没入感の高い視聴体験を提供することができます。

画面占有率が高いため、他の情報に邪魔されることなくユーザーの注意を広告に集中させやすいのが大きな利点です。

特にストーリー性のあるコンテンツとの相性が良く、モバイルユーザーへの訴求力を最大限に高めたい場合に効果を発揮します。

現代のスマートフォン利用スタイルに合致した、エンゲージメントを高めやすい広告フォーマットです。


コレクション広告

コレクション広告は、1つのメインビジュアル(ヒーロー画像または動画)と、その下に配置された複数の商品サムネイル画像を組み合わせて表示するフォーマットです。

この広告は、ユーザーがタイムライン上で複数の商品を一覧できるため、ECサイトの商品ラインナップやキャンペーン対象商品を効率的に紹介するのに適しています。

ユーザーが広告をタップすると、より多くの商品が掲載されたインスタントカタログのような画面に遷移し、そこから各商品ページへ移動できます。

視覚的な魅力と実用性を兼ね備え、ユーザーの購買意欲を喚起し、ウェブサイトへの送客をスムーズに行える広告です。


X広告のターゲティング戦略

X広告で高い成果を上げるためには、誰に広告を届けるかというターゲティング戦略が極めて重要です。

X広告は豊富なターゲティング機能を提供しており、これらをいかに効果的に組み合わせるかがキャンペーンの成否を分けます。

ターゲットとなるオーディエンスの特性を深く理解し、適切な設定を行うことで、広告メッセージを最も響くであろうユーザー層に的確に届けることが可能になります。


ターゲットの特性とオーディエンス設定

X広告のターゲティング戦略の第一歩は、広告を届けたいターゲットのペルソナを具体的に定義することです。

年齢や性別、居住地といったデモグラフィック情報だけでなく、どのようなことに興味関心を持ち、どのようなキーワードで会話をしているのか、普段どのようなアカウントをフォローしているのかといった、X上での行動特性を分析します。

これらの情報に基づいてオーディエンス設定を行うことで、広告配信の精度が格段に向上します。

自社の製品やサービスを本当に必要としている、あるいは興味を持つ可能性が高いユーザー群に絞ってアプローチすることが、効率的な広告運用の基本です。


オーディエンスタイプと既存オーディエンスの活用

X広告では、多様なオーディエンスタイプを活用したターゲティングが可能です。

例えば「カスタムオーディエンス」機能を使えば、自社が保有する顧客のメールアドレスリストや、ウェブサイトを訪れたことがあるユーザーのリストを基に、リターゲティング広告を配信できます。

また、「類似オーディエンス」機能では、既存の優良顧客と似た特徴や行動パターンを持つ新たなユーザー層を見つけ出し、アプローチすることが可能です。

これらの機能を戦略的に活用することで、既存顧客との関係を深めると同時に、効率的に新規顧客を開拓していくことができます。


X広告のキャンペーン目的

X広告を始めるにあたり、最初に設定するのが「キャンペーンの目的」です。

この目的設定は、広告配信の最適化アルゴリズムや課金方式、表示される指標などを決定する上で最も重要な要素となります。

例えば、ブランドの認知度を高めたいのか、ウェブサイトへの訪問者を増やしたいのか、それとも商品の購入(コンバージョン)を直接促したいのかによって、選ぶべき目的は大きく異なります。

ビジネスゴールに合致した目的を選択することが、X広告の成果を最大化する第一歩です。


リーチ

キャンペーン目的で「リーチ」を選択した場合、X広告はできるだけ多くのユニークユーザーに広告が表示されるように最適化されます。

主な目的は、ブランドや新商品、サービスの認知度を最大限に高めることです。

特定の期間内に、可能な限り広い範囲のターゲットオーディエンスに広告を届けたい場合にこの目的を選択します。

課金方式は主にインプレッション課金(CPM)となり、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。

特定のユーザーに何度も表示するのではなく、より多くの人に一度でも見てもらうことを優先した配信が行われます。


動画再生数

「動画再生数」をキャンペーン目的に設定すると、広告として配信する動画ができるだけ多く再生されるように配信が最適化されます。

商品のデモンストレーションやブランドストーリーの紹介など、動画コンテンツを通じてメッセージを伝えたい場合に適しています。

課金方式は、動画の再生時間や視聴完了率に応じて設定できるCPV(Cost Per View)が一般的です。

X広告のシステムは、動画を最後まで視聴する可能性が高い、あるいは積極的に再生する傾向にあるユーザーを優先して広告を配信します。

動画の魅力を通じてユーザーエンゲージメントを高めたい際に有効です。


プレロール再生数

プレロール再生数は、Amplifyプレロール広告の再生回数を増やすことを目的としたキャンペーンです。

Xが提携するプレミアムコンテンツパートナーの動画が再生される直前に、自社の動画広告を配信します。

ブランドイメージと親和性の高いコンテンツカテゴリーを選択することで、質の高いオーディエンスに効率的にアプローチできます。

課金はプレロール再生1回ごとに行われるため、費用対効果を測定しやすいのが特徴です。

ブランドセーフな環境で、信頼性の高い情報と共に広告を届けたい場合に最適なX広告の目的です。


アプリのインストール数

アプリのインストール数をキャンペーン目的とすると、モバイルアプリの新規ダウンロードを促進するように広告配信が最適化されます。

広告にはアプリストアへの直接リンクが設置され、ユーザーはワンタップでダウンロードページに遷移できます。

X広告のシステムは、過去の行動履歴などからアプリをインストールする可能性が高いと判断されたユーザーに広告を優先的に表示します。


ウェブサイト訪問数

ウェブサイト訪問数は、自社のウェブサイトや特定のランディングページへのトラフィックを増やすことを目的とするキャンペーンです。

ユーザーに商品詳細ページを見てもらったり、ブログ記事を読んでもらったり、あるいはイベントの告知ページに誘導したりする際に選択します。

課金方式は、ユーザーが広告をクリックしてウェブサイトに遷移した場合にのみ費用が発生するCPC(Cost Per Click)が基本です。

X広告の配信は、広告内のリンクをクリックする可能性が高いユーザーに対して最適化され、効率的な送客を目指します。


エンゲージメント数

エンゲージメント数をキャンペーン目的に設定すると、広告に対するユーザーからの反応(いいね、リポスト、返信など)を最大化するように配信が最適化されます。

ユーザーとのインタラクションを促進し、広告の自然な拡散を狙う場合に有効です。

エンゲージメントが高まることで、広告がより多くのユーザーの目に触れる機会が増えます。

課金は、ユーザーが何らかのエンゲージメントアクションを起こした時点で発生するCPE(Cost Per Engagement)方式が適用されます。

ユーザー参加型のキャンペーンと相性が良いX広告の目的です。


コンバージョン数

コンバージョン数は、ウェブサイト上での商品購入、会員登録、資料請求といった、ビジネス上の具体的な成果獲得を目的とするキャンペーンです。

この目的を達成するためには、事前にウェブサイトにXピクセル(計測タグ)を設置し、ユーザーの行動を追跡できる状態にしておく必要があります。

X広告のシステムは、ピクセルから得られるデータを基に、コンバージョンに至る可能性が最も高いユーザーを予測して広告を配信します。

直接的な売上やリード獲得に繋げるための、最も成果重視の目的設定です。


アプリのリエンゲージメント数

アプリのリエンゲージメント数は、既にアプリをインストールしているものの、最近利用していないユーザー(休眠ユーザー)に対し、アプリの再起動や利用を促すことを目的とします。

新機能の追加や期間限定のキャンペーンなどを告知し、ユーザーをアプリに呼び戻したい場合に有効です。

広告をクリックしたユーザーがアプリ内の特定のページに直接遷移する「ディープリンク」を設定することが可能です。

これにより、スムーズなユーザー体験を提供し、アプリの継続利用率やLTV(顧客生涯価値)の向上を目指すX広告キャンペーンを展開できます。


X広告の費用

X広告の費用は、広告主が自身の予算や目標に応じて柔軟に設定できるオークション形式で決定されます。

広告効果を最大化するためには、広告費用がどのように発生するかの「課金方式」と、広告の表示機会をいくらで入札するかの「入札方法」という2つの仕組みを理解することが重要になります。

これらを適切に設定することで、費用対効果の高い広告運用が実現します。


課金方式

課金方式とは、広告費が発生する具体的なアクションを定義するものです。

この方式は、キャンペーン作成時に選択した「目的」によって利用できる種類が異なります。

例えば、広告が1,000回表示されるごとに課金される「インプレッション課金(CPM)」、広告がクリックされた場合にのみ課金される「クリック課金(CPC)」があります。

他にも、エンゲージメントが発生した際に課金される「エンゲージメント課金(CPE)」や、動画が再生された回数で課金される「再生数課金(CPV)」など、目的に応じて最適な方式を選択し、コストを管理します。


入札方法

入札方法とは、広告の表示機会を得るためのオークションで、1アクションあたりに支払う上限金額をどのように設定するかを決める方式です。

主な方法には「自動入札」「上限入札単価」「目標入札単価」の3つがあります。

「自動入札」は、設定した予算内で結果が最大になるよう、システムが自動的に入札額を調整してくれるため、初心者にも扱いやすい方法です。

一方、「上限入札単価」や「目標入札単価」は、広告主が1クリックあたりの単価などをより細かくコントロールしたい場合に用い、手動で上限額や目標額を設定します。


X広告の出し方

X広告の出稿は、以下の手順で進めます。


X広告アカウントの作成と準備

X広告を配信するには、まずXアカウントとX広告アカウントが必要です。

Xアカウントがない場合は作成し、プロフィールを適切に設定してください。

X広告アカウントは、Xのホーム画面左側にある「広告」から開設できます。

この際、国とタイムゾーンの設定が必要になります。

また、広告配信にはXプレミアムへの登録、または認証済み組織である必要があります。

支払い方法の登録

X広告の支払い方法は、基本的にクレジットカード払いのみです。

アカウント作成後に、広告管理画面からクレジットカード情報を登録します。

キャンペーンの作成と目的の選択

広告キャンペーンを作成し、広告の目的を選択します。

目的には「リーチ」「ウェブサイト訪問数」「コンバージョン数」などがあり、一度設定すると変更できないため、慎重に選びましょう。

広告グループの設定

日予算や総予算、配信期間、ターゲットオーディエンスを詳細に設定します。

ターゲットは、年齢、性別、地域だけでなく、X上でのキーワードや興味関心、フォローしているアカウントなども考慮して設定することが可能です。

クリエイティブの作成と入稿

配信するX広告のクリエイティブ(画像、動画、テキストなど)を作成し、入稿します。

既存の投稿を広告として使用することも、広告用に新しい投稿を作成することも可能です。

審査と配信開始

作成した広告はXの広告ポリシーに基づいて審査されます。

審査が承認されれば、X広告の配信が開始されます。


X広告を配信する際の注意点

X広告を配信する際には、いくつかの注意点を守る必要があります。

最も重要なのは、Xが定める広告ポリシーを遵守することです。

禁止されている商品やサービス、誤解を招く表現、著作権を侵害するコンテンツなどを使用すると、広告が承認されないだけでなく、アカウントが凍結されるリスクもあります。

また、広告クリエイティブと、その広告をクリックした先のランディングページの内容に一貫性を持たせることも重要です。

ユーザーが広告から期待した情報と異なるページに誘導されると、離脱率が高まり広告効果が低下します。

常にユーザーにとって誠実で、価値のある情報提供を心がけることが重要なポイントとなります。


X広告の効果的な運用方法

X広告の成果を継続的に高めていくためには、広告を配信して終わりにするのではなく、効果測定と改善を繰り返す運用が不可欠です。

データに基づいた戦略的なアプローチを取ることで、費用対効果を最大化できます。

具体的には、複数の広告パターンを試すA/Bテストの実施や、Xならではのリアルタイム性を活かしたクリエイティブ戦略などが効果的な運用方法として挙げられます。


複数の広告フォーマットとクリエイティブの活用

X広告の効果を最大化するためには、単一の広告フォーマットやクリエイティブに頼るのではなく、複数のパターンをテストすることが非常に有効です。

例えば、同じメッセージでも、静止画と動画ではユーザーの反応が異なる場合があります。

また、テキストのコピーや画像のビジュアルを数種類用意し、A/Bテストを実施することで、どの組み合わせが最も高いクリック率やコンバージョン率を生むのかをデータに基づいて判断できます。

キャンペーンの目的に合わせて、カルーセル広告やコレクション広告なども組み合わせ、ターゲットに最も響く表現方法を見つけ出すことで、広告パフォーマンスの継続的な改善が可能です。


流行を取り入れたクリエイティブ戦略

Xはリアルタイム性の高いプラットフォームであるため、その時々のトレンドや話題を広告クリエイティブに取り入れる戦略は非常に効果的です。

世間で注目されているハッシュタグやイベント、季節の話題などを広告に絡めることで、ユーザーの関心を引きつけ、広告への注目度を高めることができます。

ただし、単に流行に乗るだけでなく、そのトピックが自社のブランドイメージや商品と親和性があるかを慎重に見極める必要があります。

不適切な便乗はブランドイメージを損なうリスクもあるため、炎上などに注意しながら、ポジティブな文脈で上手く活用することが求められます。


まとめ

X広告は、リポスト機能による高い拡散力、幅広いユーザー層へのリーチ、そしてキーワードや興味関心に基づく詳細なターゲティングを大きな特徴とする広告プラットフォームです。

プロモ広告や動画広告、カルーセル広告といった多様なフォーマットとクリエイティブを駆使し、認知拡大からコンバージョン獲得まで、様々なビジネス目的に応じたキャンペーンを展開できます。

本記事で解説したX広告の種類、費用、メリットを理解し、自社の戦略に合わせて適切に活用することで、効果的なマーケティング成果を得ることが可能です。

X広告の運用を成功させるためには?

X広告の運用と分析は、実績が豊富な広告代理店にお任せすることをおすすめしております。
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この記事を書いた人

Five Blog編集部
Five Blog編集部
御茶ノ水でWeb広告全般の運用代行をしているFiveの編集部です!
実際の広告運用で得た知見を基に、Google広告やInstagram広告といった各媒体の最新情報やプロの運用担当が書いたノウハウを発信します。